北陸新幹線で金沢へ 予約8ヶ月待ちの創作和食
金沢の中心 おんな川と呼ばれる 浅野川沿い。
東山と並ぶ茶屋街、主計町に、創作和食ともいえる 料理屋さん 〔貴船〕があります。
ランチの予約は、なんと8ヶ月待ち。夜は、空いているといえど、2-3ヶ月待ちという 人気ぶり。
ベンガラに塗られた立格子の古い町屋を料理屋さんにしつらえてあり、全て個室。
花見の時期は、浅野川に面しているので、桜並木が目の前で眺められますが、二階の窓側の個室は、5人以上でないと、予約がなかなか取れません。
お昼は、3000円に消費税のコースが、一番お安いコースです。お値段は張りますが、デザートを含めて、8品もあります。それとは別に、最後にはコーヒーが付きます。
正午スタートで、1時間半ほどのコースです。
女性同士なら、おしゃべりしながら、とても満足する中身です。
男性だと、お昼は、こちらのコースだと、少し物足りないかもしれませんね。男性なら、夜がおすすめです。
夜はら5000円からのコースとなります。お酒と共に召し上がるなら男性でも、充分に満足します。
大切なお客様をお招きするなら、8000円のコースも夜限定であります。
こちらのお店は、昼も夜も、メニューに変化はありません。
昼だからといって、簡素なメニューを並べるランチとは、大違いです。
また、料理屋さんのお昼は、松花堂弁当のようなありきたりのものを想像しますが、こちらは、一品ずつ 客のペースに合わせて、お料理が運ばれてきます。
金沢の旬の野菜、旬の魚、新鮮なお肉が、和食とは思えない斬新な技で、見事な器に盛られて登場する様は、女性なら、とてもワクワクします。
どうせ、ほんのちょこっとをお皿に盛られてくるんでしょ…? と、お思いでしょう…。 いえいえ、メインはこれ?と、思うほどの季節感ある大皿に彩られたお刺身の盛り合わせは、あまりにも華やかで、目にも麗しく、新鮮な貝に白身、厚切りのブリやエビが、満載に盛られて、皆で箸をつつき合う楽しさは、これまでの日本料理の感覚を覆すことでしょう。
そして、シメは、大きな釜で炊いた季節のご飯。ある時は、蟹身、ある時は、秋刀魚、先日は、白魚を炊き込んだご飯でした。
ご飯は、個室ごとに大きな釜が運ばれて来ますので、お焦げまでしっかりと召し上がって下さい。
和食でここまで、満足できるランチは、他にはありません。予約は、とても取りにくいのですが、何とか予約が取れれば、次の予約をまた、必ず取りたくなるお店です。
季節ごとにメニューを変えているので、同じ食事を二度味わうことはありません。
わたしは、これまでに 3月のお雛様の時期、3月後半の桜直前、9月後半の鮎と松茸のシーズンに行きました。次回は、2月の蟹シーズンを予約しています。
北陸新幹線開業で、ただでさえ、取りにくい予約もますます取れなくなりました。
旅行者には、朝粥の朝食メニューもおすすめです。朝食も、当然ながら予約が要ります。お店への要望は、どれだけ人気店になっても、スタイルを替えずに続けて欲しい…ただそれだけです。