やっぱり中本「蒙古タンメン(770円)」は、うま辛らーめんの王様だ。

最近食べたもので煌めいたもの。こりゃ、けっこう知ってる方も多いと思われますので、ちょっとここでお話しするのは気が引ける思いです。が、私はこの味がどうも忘れられなくて、やっぱり書くことにします。

その食べ物はらーめん。うま辛らーめんと言えば、もうみんなピーンとくるでしょうか。

そうです、中本の「蒙古タンメン(770円)」です。私はどうも小さいころかららーめんが大好きで、よくお袋さんから二百五十円もらって、近所のらーめん屋さんに食べに行った。

そのらーめん好きは社会に出てからもなおらず、一時期はらーめんのガイドブックなんかも作ってたりもしました。いろんなお店に取材しに行ったり、食べたり。ホント楽しかったな。

ところが先日、友人の誘いで初めてこの中本へ行った。まあ、一応、らーめん好きで通ってる私でしたから、これほど有名ならーめんを知らないわけはない。しかも、その板橋本店は私の家から歩いても二十分程度の距離でしたから。でも、どうして今まで行かなかったのか。

その理由は中本自体、既に有名であったこと。

それから、元来らーめんはあまり片寄った特徴があってはならない、という私なりの条件があったからなんです。ところがいざ食べてみると、私のらーめんの条件など吹っ飛んでしまいました。辛い、でも、美味い。

店内の壁にはここへきた有名なタレントさんや俳優さん、漫画家さんなど、たくさんの色紙が飾ってあります。これだけ有名になる理由が、一口で分かったような感じです。